LVST-Tokyoトップへ

LVST-Tokyo Web site

メニュー

現在位置 : トップ >> 訓練メニュー >> 遮光眼鏡選択

遮光眼鏡選択

遮光眼鏡を使ってみよう

ほとんどの眼疾患には、まぶしさ(羞明)があります。そのため早期にまぶしさを軽減する必要があります。遮光眼鏡とは、このまぶしさを軽減するためのものです。遮光眼鏡を選ぶときには、まず、このまぶしさを軽減しコントラストを向上させることを考えます。

まず、あなたは、まぶしさ(羞明)をどのようにとらえていますか。まぶしさを軽減するためにどのようなものを持っていますか。実際に装用している感じはどうですか。地域によっては遮光眼鏡そのものを知らなかったり、サングラスや偏光眼鏡を遮光眼鏡と誤解されている場合も多くあります。

たとえ、まぶしさを感じていてもいなくても、遮光眼鏡を処方されていてもいなくても、まずは遮光眼鏡が有効であるかどうかを確かめておく必要があります。

遮光眼鏡の選定方法

適切な遮光眼鏡を選定するためには、適切な評価と選定のための基準が必要です。

遮光眼鏡の選定は、まず屋内からはじめます。そこで、あなたにまぶしいか否かをたずねます。よく晴れた日の昼間に北の窓から入る光と南の窓から入る光を用いて、その光が反射する物体を見ることであなたのまぶしさを測ります。

また、天井の蛍光管や拡大読書器の画面を見ることでも、まぶしさの要因をさぐることができます。このときあなたがまぶしいと感じなくても眼を細めるなどの反応によって、まぶしさをはかることができます。また、遮光眼鏡をかけたときに、天井の蛍光管の数がはっきりする、室内の備品が今までより見やすいということがあれば、実際にはあなたが屋内や屋外でまぶしさを感じていることがわかります。

次に、実際に遮光眼鏡を通して南の窓から外の景色を見ます。そこで樹木や道路、隣接する建物の外観などがはっきり見える場合には、次に屋外に出て評価します。

屋外では、道路の縁石や路側帯の白線、横断歩道のゼブラライン、歩行者信号機の色や光など、建物の稜線や植栽の葉の緑や幹のコントラスト、建物の陰影など、自然光が演出するさまざまな場面で、あなたがどのように感じるかを丁寧に質問します。

その際に、たとえば東海光学のCCP−YLとCCP−YGとのふたつの遮光眼鏡を比較対照し、どちらの系列のものが見やすいかを評価します。

最後に、遮光眼鏡をかけたまま屋内に入ります。そのときに少しでも暗くなったり、歩く速度が落ちるようなことがあれば、次に室内用の遮光眼鏡を検討します。

適切な遮光眼鏡を選ぶには

東海光学のCCP−YLの系列には、400NA→400AC→CCPーLY→CCP−YL→CCP−OY→CCP−ROがあります。また、CCP−YGの系列には、400SA→400SC→400NL→CCP−YG→400FR→CCP−UGがあります。その他の系列として400FL→400TR→CCP−BRの系列があります。

まず、CCP−YLまたはCCP−YGのどちらか一方を2週間程度、貸し出します。実際に遮光眼鏡を使用してみて、日常生活のさまざまな自然光の環境のなかで、どのような場面でまぶしさを感じるのか、また暗さを感じるのかを整理します。そこで、暗さが気になる場合にはレンズの色を薄い方に、まぶしさが気になる場合にはレンズの色を濃い方に移行して再評価をしていきます。

屋内でのまぶしさを軽減したい場合には、400NA→400SA(400AC)→400SC→400FLの系列で考えます。また、長時間、拡大読書器を使ったり、テレビを見たり、パソコン操作をする場合には、屋内のまぶしさを感じなくても、遮光眼鏡を使用することで眼の疲労感が違ってきます。 東海光学CCP−YGとCCP−YLの写真

いずれにしても、適切な遮光眼鏡とは、あなた自身の主観でまぶしさがとれたものということになります。また、無虹彩症や白子症であったり、遮光眼鏡でまぶしさを取れない場合には、治験用カラーコンタクトレンズの使用を考えますが、この場合にもあなたと医師との合意のうえで選定します。

▲このページのトップに戻る