夏休みが終わった。今年は、思いのほか、ゆったりとした時間の中で家族とともに過ごせた。普段見られないDVDや本も読めた。自宅の縁側に座り、柴犬とも戯れた。当たり前だが、こういう時間を過ごせることもまた、日常の中での自然な姿なのだろう。しかし、暑かった。屋外に出るとジリジリと肌を刺すような暑さ。ほんの少し動いただけで汗びっしょりになる。こんなに暑い夏を過ごしのも久しぶりの気がする。地球温暖化の中で、来年はもっと暑くなるのかもしれないが・・・。
夏休み期間に読んだ「香り」の本の中でさくらの匂いについて触れたものがあった。さくらの香りと言うのは奥ゆかしいものらしい。が確実に香るものであるらしい。とりわけ、サトザクラ系のさくらが匂うのだそうだ。
バラもオールド系とモダン系だと、オールド系のバラの方が香りがいいのだそうだ。考えてみれば、新緑のころの青葉の匂いと盛夏のころの葉の匂いは違う。磯の匂いも春夏秋冬では匂いが違う。そう考えると、日常生活の中で匂いを楽しむことが少なくなっていたなあと改めて感じるのである。あと、どれくらいの四季の移ろいを楽しむことができるかわからないが、少なくとも一年一年の積み重ねの中で、その季節の匂いや音や肌触りなどを感じたいと思う。肌触り感で言うと、夏の突き刺すような暑さと冬の寒い日の陽だまりの中でホコホコした温かみのある感触も違う。
そうか、感じることも意識化しないと駄目かもと思った夏だった。