春に思う (2009/04/11)
カテゴリー: 総合
投稿者: SuperVisor
暖かな日が続いています。桜の花が満開から、葉桜へと移ろい始めています。
風がそよそよと吹くと、ヒラヒラと舞い散る様に春の風情を感じる今日この頃です。
満開から1週間前後で新緑の葉が萌え出てくるさまにもまた、生命力を感じます。
他の広葉樹や新緑樹と比べ、桜はピンクの端麗な花と幹や枝のくっきりと際立つ線とのコントラストで、他の樹木と明らかに区別できます。
みなさんは、今年もまた、桜花を楽しまれたでしょうか?
今年も、いままで視野の原理や眼の利用方法についてわからなかった視力0.03、視野10度の網膜色素変性症の50代の男性と桜の花を楽しむ機会がありました。
見えないから「行動的障害」があり歩行困難と記載されているその人は、風景を楽しむという事をもう何年も忘れておられたようで、少し、視野の原理についてお話をし、Eye Movement(眼の動かし方)についてもサジェスチョンしただけなのですが、屋外に出て桜を観てみようと誘ってみました。
最初は、観るポイントがわからず「見えませんね」とのことでしたが、幹と花のコントラストに注意を促しますと、
「花はあれですか?」と話し出されました。
もう、3年ほど前の事でしょうか?同じような体験をしたことを思い出しました。数年前から、桜の季節になっても花を楽しめないと言っておられた方にEye Movement
訓練をした際に、「今年は、桜の花が見えました」との報告を受けた事をです。
ここで、改めて「再現性」ということについて考えてみたいと思います。みなさんのよく使われている交差点周辺の光景を思い出してみてください。
いつもと同じ目印、いつもと同じ耳印(みみじるし)、いつもと同じ触印(しょくしるし)をとらえているから、「この場所はAだ」と確定できる。
それは、自らがいつもと同じサインを再現しているからです。
保有視覚を活用するには、この「いつもと同じように・・・」と言う事が大切なポイントになります。そのために自らの視野についてよく識ることが大切です。
さて、桜の花の楽しみ方に戻ります。桜の花にもほんのりとした香りがあります。桜の花の塩漬けを白湯で飲んだことの経験のある方は、その時の事を思い出してみてください。
実際に桜の木のまわりで、フーッとそよそよとした風が吹きますと、ほんのりとしたかすかな清冽な匂いを感じる事が出来ます。
枝を手に取り、優しく花に触れると、沢山の花を手のひらに感じる事が出来ます。もちろん葉は一枚もないわけですし、開いていないつぼみも感じられます。少し、散り始めてくると、新緑の葉の元になる葉を感じる事も出来ます。
それぞれの方の保有感覚を是非味わうよう、生命力に溢れたこの季節ならではの実験をしてみてはいかがでしょうか?
風がそよそよと吹くと、ヒラヒラと舞い散る様に春の風情を感じる今日この頃です。
満開から1週間前後で新緑の葉が萌え出てくるさまにもまた、生命力を感じます。
他の広葉樹や新緑樹と比べ、桜はピンクの端麗な花と幹や枝のくっきりと際立つ線とのコントラストで、他の樹木と明らかに区別できます。
みなさんは、今年もまた、桜花を楽しまれたでしょうか?
今年も、いままで視野の原理や眼の利用方法についてわからなかった視力0.03、視野10度の網膜色素変性症の50代の男性と桜の花を楽しむ機会がありました。
見えないから「行動的障害」があり歩行困難と記載されているその人は、風景を楽しむという事をもう何年も忘れておられたようで、少し、視野の原理についてお話をし、Eye Movement(眼の動かし方)についてもサジェスチョンしただけなのですが、屋外に出て桜を観てみようと誘ってみました。
最初は、観るポイントがわからず「見えませんね」とのことでしたが、幹と花のコントラストに注意を促しますと、
「花はあれですか?」と話し出されました。
もう、3年ほど前の事でしょうか?同じような体験をしたことを思い出しました。数年前から、桜の季節になっても花を楽しめないと言っておられた方にEye Movement
訓練をした際に、「今年は、桜の花が見えました」との報告を受けた事をです。
ここで、改めて「再現性」ということについて考えてみたいと思います。みなさんのよく使われている交差点周辺の光景を思い出してみてください。
いつもと同じ目印、いつもと同じ耳印(みみじるし)、いつもと同じ触印(しょくしるし)をとらえているから、「この場所はAだ」と確定できる。
それは、自らがいつもと同じサインを再現しているからです。
保有視覚を活用するには、この「いつもと同じように・・・」と言う事が大切なポイントになります。そのために自らの視野についてよく識ることが大切です。
さて、桜の花の楽しみ方に戻ります。桜の花にもほんのりとした香りがあります。桜の花の塩漬けを白湯で飲んだことの経験のある方は、その時の事を思い出してみてください。
実際に桜の木のまわりで、フーッとそよそよとした風が吹きますと、ほんのりとしたかすかな清冽な匂いを感じる事が出来ます。
枝を手に取り、優しく花に触れると、沢山の花を手のひらに感じる事が出来ます。もちろん葉は一枚もないわけですし、開いていないつぼみも感じられます。少し、散り始めてくると、新緑の葉の元になる葉を感じる事も出来ます。
それぞれの方の保有感覚を是非味わうよう、生命力に溢れたこの季節ならではの実験をしてみてはいかがでしょうか?