仕事納め。書類や机まわりの整理に2時間ばかり費やした。普段からこまめに整理しているのだがエントロピーの第2法則のままに、たまる、たまる、たまる。厄介だなあと思いつつ、整理品の中からLow Vision教材に使えそうなものが、これまたゴッソリ出てきた。
美術館のチラシ、チケット、地図・・・・・・。それらを眺めていると、Low Vision Careを始めた当初、考えられるだけの日常的に接するものを集めて、訓練時に提示していたことを思い出した。また、アセスメント(初期評価)の時に、具体的な質問をしながら、一人一人の一番困っていることを聞きつつ、それぞれのタイポスコープ(書くためのガイド)を作成していたことも思い出された。
改めて一人一人のリアリィティに応えたかったから、様々な工夫をしていたのだと思うとともにもう一度原点に回帰し、より洗練された体系を創造する必要も感じた。

視野の見かけ上の拡大効果に着目して牛乳パックによるEye Movement訓練や同じくカレンダー法なるものを考案してきたが、3分間、視標の文字を固視して一往復から一往復半眼球を動かすと、普段から顔を振って対応しているために眼筋(眼の中に6つ筋肉が入っている)を使っていないため疲れてしまったり、痛くなったりする。イメージ的には、急に運動をしたときあちこちが痛くなるような感じに近い。とは言え、毎日、朝起きて顔を洗う、歯磨きをするような習慣にまでもっていきたいが、疲れたり痛かったりで継続できないでいる人もいる。具体的かつ効果的な方法をあみだすことや習慣化するのにいい方法などを考えたい。年末年始の宿題である。