ある人から、書類の整理について質問があった。100円ショップのA4版のカラーボックスを3段重ねること、上段から重要度が高く迅速に処理するもの、中段は、数日間の余裕のあるもの、下段は2週間程度で処理するものと分けることをしてみようと提案させてもらった。同時に、やはり、100円ショップの色模造紙を用いてコントラストを補強すること、また、分類に当たってはある程度読み込む必要性を強調した。
 もちろん、整理に当たっては、書類回覧の際に他の人を捕まえて読んでもらえれば遥かに楽なのだけれど、そこはなかなか難しいかも知れないねとも付け加えた。
 電子カルテを見ようにも文字が小さかったり、その組織内でのお知らせ文が意外と読まれていなかったり、それぞれの属する組織によって悩みも多い。
 話を聞きながら、自分自身の立ち位置についてきちんと把握しつつも、他に依存するのではなく、どのようにしたら同伴者、協力者になってもらうかの工夫も必要だと感じた。バリアというよりも、「こだわり」が限界を創っているような気がした。
 学生だと定期テストなんかの処理に大いに戸惑うことがある。数学問題なんぞは、ルーペ(拡大鏡)で十分対応できる。が、国語の書き取りや長文読解は拡大読書器の扱い方一つでずいぶんと差が出てくる。同じ長文読解でも外国語はその点、シンプルな文字の組み合わせなので、拡大読書器を用いるにしても、より速読が可能である。 問題文の訂正がある場合には、単眼鏡が使いこなせることも条件だろう。
 つまり、考えておきたいことは、様々な道具があるのだけれど、その道具立てを決定していく上でどのように既製のものをうまく取り込めるかだと思う。