職場で議論することになった。利用者が思いのほか少ない。あれこれ利用を増やすアイデアは出てくるのだが、既成の考えに基づいたもの。訓練をどうするかという訓練に偏重したものである。
実際のところ、利用者が増えない現状を、謙虚に受け止めるなら、魅力がないか、若しくは手前味噌的な要因が大きいからであろう。だとすると、ここは、誠実にまずは、利用者が求めている効果、効用に対してズレているととらえることが賢明である。
では、利用者が何を求めているのだろうか。ずっと考えているのだが「感動」ではないか。当たり前のようにできていたことが出来なくなったとしても、ちょっとした工夫や手順の改変で、「おっできる」という感動。あきらめなくてもよいのだという気づきに感動することも大切だと。
さて、訓練の中に感動はあるのだろうか。答えは「ある」訓練と言うと、何かできないことをできるために努力するイメージがあるが、そんなものではない。訓練は、手順の確立にその本質があるのだと思う。つまり、より自然に、無意識的に反復できるようになる、ごく自然な営みである。そのためのコツをつかむのが訓練である。
そんなことを考えつつ、ごく自然にという、ある意味では、難しい内容であったとしても簡単に思え、気づきとともに楽しくなるようなやり方を模索していくことを真摯に考えること、そのための日々の研鑽が必要ではないかと思っている。